落花生はさやに入った豆であることは、ご存じですよね。
豆なら、枝豆の様に枝に実っているかと思っている方がいるかと思いますが、実はちがうのです。では、どこに実るのかいうと、土の中に実るのです。
でも土の中に実るといっても、さつまいもの様に根に実るわけではありません。
その実り方は、「落花生」という名前にヒント?があります。そのユニークな実り方をご紹介します。
現在、ますだがご提供している落花生の品種は、主に5品種です。より美味しい、より沢山収穫できる落花生をめざして「千葉県農林総合研究センター(旧・農業試験所)」が品種改良して育成した落花生です。その頭脳である落花生研究室は八街にあります。
お客様の一番の興味「味の違い」の前に、各品種の特徴を決める「草型」と「早晩性」の2点について知ると、名前の由来も分かり落花生の品種の違いが楽しくなります。ぜひ、品種の特徴を押さえた上で、食べ比べてみてください。
「ふく性」の落花生は、地面をはう様に枝が伸び、枝の先の方まで実が出来ます。「立性」は、茎が長く立っており、実は根元に集中します。「半立」はその中間です。
草型は、農作業に影響します。「ふく性」は枝が広がり混んでしまう為、農作業がしずらくなるのです。昔の落花生は主に「ふく性」でしたが、改良され「半立性」の「千葉半立」が開発されました。「千葉半立(チバハンダチ)」の名前は草型から由来しているのです。
落花生は、品種ごとの収穫期の違いを使って日照りや台風被害などからリスクを分散したり、商品製造においても「早生」品種はゆで落花生用、「中生」「晩生」品種は煎り落花生用として、新豆時の製造が集中するタイミングをずらしています。また新豆は、早生から発売していくので、いち早く新豆をお求めの方は、品種の早晩性を知っておくと良いかも!?
独特のコクと甘さ・小粒
昭和27年に育成された品種です。千葉県に落花生が広く栽培された立役者で、現在まで長く愛されている千葉県を代表する品種です。従来の「ふく性種」よりも、作業性が良い「半立性種」なので大きく普及しました。名前もここから来ています。作付け面積当りの収穫量は少なく、さや・粒の外観品質は他の品種と比較すると見劣りしますが、独特のコクがあり、甘さが特徴です。さやの形は、やや短くて、太い。
新豆 11月中旬
さっぱり甘い・きれい
昭和54年に育成した品種です。「立性種」で株元にさやが集中して育つので栽培しやすく、野菜栽培後の肥沃な畑での栽培に適している中生(ナカテ)品種です。作付け面積当りの収穫量は多く、さや・粒の外観品質にすぐれ、さっぱりとした甘みが特徴。さやの形は、細長く、くびれが大きい。
新豆 10月中旬
ゆで落花生に最適
平成7年に育成された品種です。ゆで落花生用に開発されました。栽培しやすい立性の早生(わせ)品種です。作付け面積当りの収穫量は多く、さやは白く、熟度が揃っているのが特徴です。ゆで豆はもちろん、煎り落花生でも美味しい。さやの大きさは中程度で、くびれが少ない。レトルトゆで落花生はこの品種を使用しております。
新豆 8月中旬
2倍大きい
平成19年に「ナカテユタカ」と大粒品種「ジェンキンスジャンボ」を交配して育成された大粒落花生の品種です。落花生のさやの大きさは一般的な品種の約2倍。実は柔らかく、主にゆで落花生に加工されます。半立性の早生品種です。一般社団法人千葉県落花生協会では、さやの大きさが一定以上で、色が黒くなく、品質に優れたものを「キングオブピーちゃん」として王冠を被ったピーちゃんマークがついております。
新豆 9月中旬
際立つ甘さ・あっさり
平成30年発売された品種です。千葉県が約20年かけて育成しました。これまでのピーナッツを超える味という意味を込めて、アルファベットのPの次がQなので、「Qなっつ」と名付けられました。立性の品種で、病害虫や干ばつに強く栽培しやすい、やや早生から中生の品種です。作付け面積当りの収穫量は多く、さやの色が白く、食べやすくはっきりとした甘みが特徴。さやの形は、細長く、くびれが大きい。
新豆 10月中旬
おおまさりパワーアップ
令和3年に、「おおまさり」を改良して栽培されたのが「おおまさりNEO」です。大粒の落花生の結実性高く、外観品質に優れているのが特徴です。
新豆 8月中旬